ごきげん習慣②小さなお花を飾る

ひろみ

「小さなお花を飾る」――日常にやさしい彩りを

ある朝、ふと見上げた空が、やけにきれいで、

その空の下で咲いている花が、愛おしく感じたことがありました。

たぶん、疲れていたのだと思います。

気持ちがザワザワしていて、余裕もなくて、

それでも、その一輪の花がそこに咲いていてくれたことが、

なぜかとても、うれしくて――

それから私は、家のなかに「お花を飾る習慣」を始めました。

一輪でも、そこにあるだけで空気が変わる

大きな花束じゃなくていい。

たった一輪、好きな器に挿して、キッチンや洗面台にそっと飾るだけ。

それだけで、不思議と空間の雰囲気がやわらかくなり、

いつもの部屋が、ちょっと優しい顔になるのです。

お花には、言葉のいらない癒しの力があります。

忙しい日々の中で、すこし呼吸を整えたいとき、

目に入る場所に“静かな美しさ”があるだけで、心がほっとほどけていきます。

花との暮らしは、「いまここ」を感じる時間

花を選ぶとき、その色や形に心が惹かれていることに気づきます。

「今日はこのお花が気になるな」

「今週はこの色がそばに欲しいな」

それって、今の自分の“内側の声”なのかもしれません。

花の色やたたずまいが、自分の気分を教えてくれている気がします。

そして飾ったあとは、水を替えたり、少し枯れてきた花びらをそっと摘んだり…

そんなほんの数分のお世話の時間も、

慌ただしい日常の中で、“いまここ”に意識を戻すリセットタイムになります。

花は、季節を届けてくれる小さな手紙

春のミモザ、夏のアジサイ、秋のコスモス、冬の南天…。

季節の移ろいを感じられる草花を選ぶと、家の中にも自然のリズムが流れはじめます。

お花は“季節を届けてくれる小さな手紙”のような存在になります。

「もうすぐ春が来るね」

「今年もこのお花に会えたね」

そんなささやかな対話を、お花と交わせるようになると、

日々がちょっとだけ愛おしく、穏やかに感じられるようになります。

お花を飾ることは、自分を大切にすること

誰かのためではなく、自分のためにお花を飾る。

それは、「私の時間や感性を大切にしていい」という、自分への許しのようなものです。

お花を飾ると、部屋が整えたくなったり、

お気に入りの器や布を使いたくなったり――

お花が“ごきげんの連鎖”を運んできてくれるような気がします。

まとめ:小さな花が、日々をやさしく照らしてくれる

特別なことが起きなくても、

小さなお花が、静かに咲いていてくれるだけで、

「今日も悪くないな」と思える時間が、ふと訪れます。

もし今、日々に少しだけ潤いがほしいと感じているなら、

ぜひ、目に入る場所に小さなお花を一輪、飾ってみてください。

あなたの暮らしの中に、

そっとやさしい光が差しこむきっかけになりますように。

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