ごきげん習慣⑤今日良かったことを手帳に書く

ひろみ

「今日よかったことを手帳に書く」――心に“やさしい記憶”を残す時間

夜、ベッドに入る前。

一日をなんとなく振り返っては、「あれもできなかった」「また余計なこと言っちゃった」

つい、反省や後悔ばかりを数えてしまう――そんな日が、以前の私にはたくさんありました。

けれどある時、「一日ひとつ、“よかったこと”を見つけて書いてみよう」

そんな小さな習慣を始めてから、心の中に少しずつ“やさしい記憶”が増えてきた気がします。

「よかったこと」は、小さくていい

手帳に書くのは、本当にささやかなことです。

・朝、お白湯がちょうどいい温度だった

・道端に可愛らしいお花が咲いていた

・好きな香りのハンドクリームを使って、ふっとリラックスできた

そんな、小さくて見過ごしそうな“よかったこと”を、ひとつ、ふたつ、手帳のすみにそっと書く。

書いているうちに、「あ、こんなこともあった」「そういえば、あれもうれしかった」――

不思議と、良いことがあとからあとから思い出されてくるのです。

書くことは、心をなでる行為

手帳に書くとき、私はお気に入りのペンを使います。

サラサラとした書き心地と、インクの色が気に入っているから。

この「書く」という行為そのものが、自分の心をなでるような、やさしい時間になります。

スマホに打ち込むのではなく、“手で書く”ことで、思考が落ち着き、気持ちが整っていくのを感じます。

文字は、自分自身との会話。

今日という一日を丁寧にしまうための、静かな儀式のようなものです。

「ありがとう」が増えると、ごきげんも増える

書いてみると、よかったことの多くには“ありがとう”が含まれていることに気づきます。

・道をゆずってくれた人に、ありがとう

・おいしいごはんを作ってくれた自分に、ありがとう

・がんばった身体に、ありがとう

日々の中で増えていく「ありがとう」は、自分のごきげんの“貯金”のようなもの。

たとえ嫌なことがあった日でも、最後にひとつでも“よかった”を見つけられたら、

その日をやさしく締めくくることができます。

習慣化のコツは、“無理しない”こと

「よかったことを毎日書かなきゃ」と思うと、かえってプレッシャーになりますよね。

だから私は、書けない日は書きません。数日空いても気にしません。

大切なのは、「自分のペースで、気づいた時にそっと書く」こと。

そのくらいの“ゆるさ”が、長く続けられる秘訣だと思います。

そして、たまに過去のページをめくってみると――

ああ、こんな日もあったな。

なんだかあったかいな。

そんなふうに、過去の自分からプレゼントを受け取るような気持ちになります。

まとめ:一日を、やさしくしまう習慣

今日、うまくいかなかったことがあっても、

何かにイライラした日でも、

「よかったこと」がひとつでも見つかれば、その一日は“いい日”になります。

そして、そうやって“いい日”を積み重ねることが、

ごきげんに生きることにつながっていく――私は、そんなふうに思っています。

だから今夜も、手帳を開いて、

“今日よかったこと”をひとつ、そっと書きとめて眠ります。

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