朝の時間。
それは、昨日の疲れを手放し、新しい自分を迎えるための静かな儀式。
年齢を重ねるほどに、私たちは時間の大切さを知ります。
だからこそ「たった5分」でも、自分のために過ごす朝の時間は、心と肌を整える魔法のようなもの。
今日は、「わたしを愛でる」をテーマにした、エレガントな女性のための朝のセルフケア・ルーティンをご紹介します。
脳科学や心理学の視点からも、その癒しの効果を丁寧に紐解いてまいります。
Contents
なぜ“朝”にセルフケアを?
朝という時間帯は、脳と心の状態にとってとても特別です。
◆脳は“やわらかく、吸収力が高い”モードに
目覚めてからの1〜2時間、脳はアルファ波という穏やかな波長を出し、リラックスと集中のバランスが絶妙な状態になります。
この時間帯に行うセルフケアは、自己肯定感や幸福感を高める効果がとても高いのです。
◆“わたしを大切にする”というメッセージが、脳に届く
心理学では、**マイクロセルフケア(Micro Self-care)**という考え方があります。
たとえ数分でも、「自分を丁寧に扱う」ことは、潜在意識に“私は大切にされる存在”というメッセージを送ります。
これが自己価値感の向上につながり、日中の表情や言葉にも美しさを宿すようになるのです。
朝5分でできる、わたしを愛でるセルフケア・ルーティン
ここでは、私が実際に取り入れているセルフケアをベースに、肌・心・呼吸にアプローチする3つのステップをご紹介します。
ベッドサイドでも洗面台でも、あなたの心地よい場所で始めてみてください。
ステップ1:手を温めて、やさしく触れる(1分)
手のひらをこすり合わせて温め、そのまま頬、額、胸に手を当てます。
目を閉じて、自分のぬくもりを感じましょう。
「今日も大丈夫。わたしの内側には静かな美しさがある」
そんな言葉を、心の中でささやくのもおすすめです。
脳科学的には、触れるという行為はオキシトシン(愛情ホルモン)を分泌させ、ストレスホルモンであるコルチゾールを下げてくれます。
自分に触れることが、心のバランスを整える第一歩になるのです。
ステップ2:ゆっくりと香りを吸い込む(2分)
お気に入りのアロマオイル、またはスキンケアの香りを手に取り、
鼻からゆっくりと3秒吸って、口から5秒かけて吐く呼吸を3回。
香りは脳の扁桃体(感情)や海馬(記憶)に直接届き、気持ちを安定させる力があります。
とくに、ラベンダー、ローズ、ゼラニウムなどの精油は、女性ホルモンのバランスをやさしく整えてくれるといわれています。
香りを感じながら「今ここ」に心を戻す。
それは、五感を使った美しさの瞑想でもあります。
ステップ3:肌に“ありがとう”を伝えるスキンケア(2分)
洗顔後のスキンケアを「儀式」に変えるために、ひとつだけ意識を加えます。
それは、“ありがとう”の気持ちを持って、肌に触れること。
・化粧水は、「今日も潤ってくれてありがとう」
・乳液やクリームは、「これからもわたしを守ってね」
声に出さなくても、心の中でささやくだけで、肌は確かに応えてくれます。
心理学的に言うと、この“感謝の感情”はドーパミンという幸福物質を生み出し、肌の回復力や免疫機能にも良い影響を与えるとされています。
自分に「やさしい眼差し」を向けることの美しさ
どんなに良いコスメやサプリメントを使っても、
一番の“美容液”は、自分に注ぐやさしさだと、私は思うのです。
50代は、“ケアすること”を楽しめる年代。
自分のために丁寧に時間を使うことは、外見だけでなく内側からにじみ出る美しさを育ててくれます。
そしてなにより、このセルフケアの時間は、「今日一日を、愛を持って過ごそう」という、あなた自身へのメッセージになります。
今日の小さな言葉
朝の5分は、わたしの心に光を灯す時間。
わたしを愛でることから、美しさは始まる。
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