【心のウェルエイジング】年齢を重ねたいまだからこそ、自分をもっと好きになる方法

心のデトックス

ふとしたときに感じる「わたしって、これでいいのかな…」という思い。
50代を迎えた今でも、そんなささやかな不安が心に影を落とすこと、ありませんか?

若いころは「もっと頑張らなきゃ」「もっと変わらなきゃ」と、自分を磨くことに必死だった日々。
でも、いまは少し違う。
**変わることよりも、「そのままの自分を愛すること」**のほうが、心に深く沁みわたるようになりました。

今日は、「年齢を重ねた今だからこそできる、自分をもっと好きになる方法」について、心理学や脳科学の視点も織り交ぜながら、やさしく紐解いていきます。


◆ “自分を好きになる”ことの、本当の意味

「自分を好きになる」と聞くと、
「自信に満ちあふれている人だけができること」と感じるかもしれません。

でも実は、それはほんの一部。

心理学では、「自己受容(Self-Acceptance)」という言葉があります。
それは、自分の欠点や弱さも含めて、丸ごとの自分を認めてあげること

脳科学の分野でも、自己受容の状態にあるとき、**扁桃体(不安や恐れに反応する脳の部位)の過剰な活動が抑えられ、代わりに前頭前皮質(冷静な判断や感情のコントロールを担う部位)**が活性化するとされています。

つまり、「わたしはこれでいい」と思えることは、
脳にとっても心にとっても、穏やかで幸せな状態なのです。


◆ 年齢を重ねたいまだからこそ、できる3つのこと

年齢を重ねるということは、経験が増えること。
それは「後悔や苦しみ」ではなく、深みとしなやかさを得ることでもあります。

ここでは、私が実践している「自分をもっと好きになるための3つの習慣」をご紹介します。


1. 「過去の自分」に、優しい眼差しを向ける

ふと浮かんでくる、過去の失敗や傷ついた記憶。
それらに対して、「あの時の私は、精一杯だったよね」と声をかけてあげましょう。

心理療法のひとつである**セルフ・リペアリング(自己修復)**では、過去の自分に思いやりを向けることが、今の自己肯定感を高めるとされています。

過去の自分を責めるのではなく、
“あのときも頑張っていた私”と、心から抱きしめてあげる。

これが、心を優しく整える第一歩です。


2. 「今の自分」を、五感で慈しむ

朝のコーヒーの香り、肌に触れるシルクのスカーフ、風の音…
日常の中にある“心地よさ”を意識的に味わうことが、自己愛を育てます。

脳は「快」を感じるたびにドーパミンオキシトシンを分泌します。
それは、「わたしって、こんなふうに満たされていい存在なんだ」という実感を与えてくれます。

五感を使って、自分をやさしく包み込む。
それだけで、心はふわりと緩み、深い癒しが訪れます。


3. 「未来の自分」と、穏やかに手をつなぐ

50代は、何かを“終える”年代ではありません。
むしろ、「これからの自分に、どんなやさしさを贈れるか」を考える、人生の“再起動”のとき

未来の自分に手紙を書くのも素敵です。

「きっとあなたは、今よりも自由に笑っているね」
「こんなふうに年齢を重ねていこうね」

この“未来志向”の思考は、心理学でポジティブ・リフレーミングと呼ばれ、希望や活力を生み出す力があります。


◆「わたしは、わたしでよかった」と思える日々へ

自分を好きになることは、一朝一夕ではありません。
でも、一日一回、自分にやさしい言葉をかけるだけで、確実に心は変わっていきます。

「今日のわたしも、いい感じ」
「この笑いジワ、好きだな」
「年齢を重ねたからこその味わいがある」

そんなふうに、少しずつ自分を認めていくこと。
それが、50代のわたしたちにできる、最も美しい心のスキンケアです。


今日の小さな言葉

年齢を重ねるほどに、わたしはわたしを慈しむ。
今のわたしは、すこしだけ過去のわたしより、やさしくて、愛おしい。


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