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〜ストレスを抱えた脳をやさしく整える習慣〜
忙しさや更年期のゆらぎ、漠然とした不安——。
50代の私たちが抱える心の疲れには、身体からアプローチするやさしい習慣が、とても効果的です。
「運動はちょっと苦手…」という方にも取り入れやすい、軽やかで心地よい“ゆるトレ”と、
心を“今ここ”に戻してくれる“マインドフルネス”の合わせ技。
この2つを、今日はわかりやすくご紹介します。
なぜ「ゆるい運動」が脳に効くの?
筋トレや有酸素運動など、しっかりした運動も素晴らしいのですが、
軽めの運動(ゆるトレ)でも脳はしっかりと恩恵を受け取っています。
セロトニンが分泌されて、気持ちが安定
軽く身体を動かすと、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されます。
これは、脳内の神経伝達物質のひとつで、気分の安定や心の安らぎに深く関係しています。
特に50代以降の女性は、女性ホルモンの減少にともない、セロトニンの働きも低下しやすくなります。
そのため、日常的に「やさしい運動」で心を整えることが、気持ちの浮き沈みにも効果的なのです。
わたしの“ゆるトレ”ルーティン
忙しい日も、気持ちが疲れた日も。
私が実践している「脳がほっとする運動」は、どれも簡単で、ほんの5〜10分でできるものです。
1. 深い呼吸とともに行うストレッチ(朝)
- 首・肩・背中をほぐす軽い動き
- 呼吸に合わせて、ゆっくり伸ばす
- 朝の光の中で行うと、気分も前向きに
→ 自律神経のバランスが整い、1日のスタートが軽やかに
2. ゆったりウォーキング(夕方〜夜)
- スマホを見ずに、“今の自分の足音”を感じながら歩く
- 景色や風、光の移ろいを味わう
→ マインドフルネス・ウォークとしても◎。脳が休まり、ストレスが減少
3. 寝る前の“やさしい体ほぐし”
- 仰向けで足をゆっくり動かす
- 肩甲骨を開くように両腕を広げる
- 最後に深呼吸を5回
→ 副交感神経が優位になり、眠りの質が高まる
マインドフルネスってなに?どうやるの?
マインドフルネスとは、「今ここ」の感覚に意識を向けて、過去や未来の不安から離れる練習のこと。
瞑想のようでいて、特別なスキルは不要。
大切なのは、「ジャッジせずに、やさしく自分を見つめること」です。
かんたんマインドフルネスの手順
- 椅子または床にすわって、背筋を軽く伸ばす
- 目を閉じて、呼吸だけに意識を向ける(鼻先の空気、胸の動き)
- 雑念が浮かんだら、「あ、考え事してるな」とやさしく気づいて、また呼吸に戻る
☁️1回3分〜OK。最初は雑念ばかりでも大丈夫です。
「戻ってこれた」ことが、大切なトレーニングになります。
わたしらしくいるための、“心の居場所”を育てる
50代は、仕事・家庭・健康…さまざまな変化が重なる年代。
だからこそ、外からの刺激に振り回されず、“自分の内側”に戻れる時間が、とても貴重に感じています。
軽やかな運動と、ほんの少しの心の沈黙が、
「今日もよくがんばったね」と、自分に微笑みかけられるやさしさへとつながっていきます。
おわりに:疲れたら、がんばらなくてもいい
ゆるトレも、マインドフルネスも、「続けること」が目的ではありません。
心や身体が疲れていたら、そっと立ち止まって休むことも、立派な“自己ケア”です。
大切なのは、「わたしは、わたしを大切にできているかな?」と、やさしく問いかけること。
その感覚を思い出すために、今日も深呼吸をひとつ——
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